そこでわたしが見たもの
Epsode 2
ある日、わたしはメキシコの街、トゥルムを旅していました。
カンクンから車で2時間ほど南下した場所にあるその街は、世界中からハイセンスな海外セレブがこぞって集まるリゾート地で、一度行くと病みつきになるという。
ビーチはジャングルに覆われ、真っ白なホワイトサンドに一面に広がるエメラルドグリーンの海。
この街に着いた時、なんとも言えない「好き」という感情で溢れたのです。そこには「自由と愛」があふれ、人と人との距離が近くてピースフルで開放的。
この街のコンセプトは自然との共存。
人に優しいのはもちろん、動物、食、そして徹底された環境配慮。
リゾートホテルでもムダなものは一切使わない。備え付けの歯ブラシもなければ、シャワーの水も地下水やジャングルの雨水を利用するし、あるホテルでは、ココナッツの殻で水を汲み身体を洗った日もあった。自然と境界線のないホテルやショップは、むしろ近未来的な雰囲気をも感じさせ、驚くのはそこはジャングルの中の世界ではなく、世界から集まる時代の先端を行く人々が作り上げている世界なのです。
彼らは自然とどう共存していくかということを当たり前に取り入れていたし、その地球に優しく生きるライフスタイルがとてもクールに見えて衝撃を受けたのです。